奥多摩●日原川日陰名栗沢
2023年5月10日(水)
メンバー 小松丈輔、猪俣恵美子
数年前に遡行した巳ノ戸谷の西隣ということで期待して参加した。
天候予報はまさにこの日以外ないという晴れマーク。前日までの降雨で日原川の水量は多く、本流渡渉の初めの一歩が厳しい。渡った対岸の日陰名栗沢は苔むした小滝で迎えてくれた。
出合いから中流部まで奥多摩特有の苔むしたナメ滝が連続し、新緑と明るい陽射しに映え、まさに日本庭園の雰囲気が漂う美しさだ。ワサビ田や小屋がけ跡を過ぎると、流れは伏流となって不安になり最初の細い流れで昼食とするが、その上部でしっかりと水は復活。源頭近くになり、左手に石尾根が見えてきたところで沢を離れ、斜面を上がると藪漕ぎなしで稜線に着く。
防火帯なのか幅広い縦走路は雲取山や富士山まで一望される大展望。足元にはわらび畑(笑) 緩やかに日陰名栗ノ峰に上り長頂の東端からヤケト尾根を下降する。
下草もない穏やかな尾根で1247m標高点までは実に楽しいが、その先尾根が細くなってからが本日の核心だった。踏み跡が現れ、それがなければルートがとれないと思われる、激下り、瘦せ尾根、岩壁トラバースと緊張の連続に休憩もとれない。日原川にかかる鉄つり橋にたどり着き、林道まで上り返すと入口には「通行禁止」の看板で思わず納得。あー面白かった!と期待に違わぬ大満足の一日を締めくくった。(記.猪俣)
〔記録/photo リンク〕https://yamap.com/activities/24187837